リモートワークを行いながら、観光地や近隣のホテルなどで休暇を楽しむ新時代の働き方がワーケーションです。いつもとは違った環境で働くことで、社員の生産性が向上したりリフレッシュ効果が得られたりします。
数多くのメリットがあるワーケーションですが、息抜きや打ち合わせなどの時にウォーキングに出かけてみませんか?
この記事では、ウォーキングが仕事と心に与える好影響をはじめ、淡路島の洲本市に誕生したシェア型サテライトオフィス「Workation Hub 紺屋町」で楽しめるウォーキングコースもご紹介します。
菅 堅太(すがけんた)
2015年関西学院大学総合政策学部卒業。1992年大阪生まれ。東京の出版社や編集プロダクションで務めたのち、Web記事制作の会社を設立。自身で記事執筆を行う傍ら、フリーライターの方たちの育成に尽力している。
ワーケーション中はウォーキングに出かけよう
山や海などの豊かな自然が広がる場所で働く”そんなことを想像しただけでワクワクしませんか?
しかし、せっかく遠出しているのであればワークスペースだけに籠もらず、外に広がる自然を味わってみてください。
自転車や車などを使っても良いですが、ワーケーション先での時間をゆっくりと過ごすにはウォーキングがおすすめです。乗り物の手配や出かける準備をする必要がなく、誰でも手軽に行えます。
また、ウォーキングは仕事や自身の心にもプラスに働くアクティビティです。どんなメリットを持っているのか、見ていきましょう。
ウォーキングのメリット
ウォーキングには、以下にまとめた3つの効果があると言われています。
1. 血行が促進され脳がスッキリ!
足は「第二の心臓」と言われるほど、体内の血流に欠かせない部分です。
有酸素運動のウォーキングによって血液の循環が促進され、全身に酸素と栄養が行き届きます。それにより脳がすっきりとするほか、血圧を下げる効果も得られると言われているのです。
さらに、筋肉が刺激されることで骨粗しょう症の予防も期待できます。
2. リラックスでき仕事にメリハリをつけられる
ウォーキングが健康に作用する一方で、外的要因からもプラスの効果が得られます。
木々の生い茂る道を歩けば、森林浴の効果も得られるでしょう。樹木から発せられる“フィトンチッド”を浴びることで、ストレスの低減や緊張の緩和などの効果があると言われているのが森林浴なのです。歩くだけでもセロトニンが分泌されるので、より高いリラックス効果を得られます。
また、仕事中に適度な休憩を挟むことも、集中力を持続させるには必要なことです。息抜きに近くを散歩するだけでも、十分にリフレッシュできるでしょう。
3. 仕事へのモチベーションが高まる
歩行することで、ドーパミンやセロトニンといった幸福ホルモンだけでなく、アドレナリンの分泌が促されます。座っている状態は「体が休んでいる」と脳が認識してしまうため、着席時間が長くなるほどに認知機能が低下してしまいます。
そこで、仕事の合間に適度なウォーキングを取り入れれば、脳の働きが活発になり仕事へのモチベーションも高まるでしょう。
このように身体的な効果が得られるほか、精神的にも好影響をもたらしてくれるのがウォーキングなのです。
淡路島でおすすめのウォーキングコースを紹介
ここからは、淡路島の洲本市でおすすめのウォーキングコースを3つご紹介します。
いずれも「Workation Hub 紺屋町」から近い「東光湯」をスタート地点にしていますが、ワーケーション以外の用事で洲本市を訪れる方もぜひ歩いてみてください。
【淡路島でウォーキング】①曲田山往復コース
最初に紹介するのは、「曲田山(まがたやま)往復コース」です。昭和レトロな外観が特徴的な「東光湯」から出発し、南方にある標高約80mの「曲田山」を目指します。
スタート地点の東光湯は洲本商店街の一角にあります。道には城下町の趣あふれる「レトロこみち」が続いており、古民家を活かしたカフェや雑貨屋など、ついつい立ち寄りたくなるお店が並ぶスポットです。
レトロこみちを数分歩くと、曲田山の入り口に到着。山といっても傾斜が緩く、道も整備されているので楽に登れます。
曲田山の頂上からは、眼下に広がる洲本の町並みが見渡せます。また、公園や展望台もあり、潮風の香りに包まれながらのんびりと過ごしても良いでしょう。
曲田山往復コースは片道15分ほどなので、仕事の息抜きにはぴったりかもしれません。また、帰路では東光湯に立ち寄ってウォーキングでかいた汗を流し、仕事の疲れをとるのもおすすめです。
曲田山 往復コース / Kazuyuki Nagaokaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
【淡路島でウォーキング】②三熊山往復コース
続いて、往復1時間ほどの「三熊山(みくまやま)往復コース」をご紹介します。
標高約133mの三熊山の頂上には、国指定史跡にも認定された山城「洲本城址(別名:三熊城)」があります。築城当時の姿は目にできませんが、500年近く経った今でも模擬天守や石垣などを見ることが可能です。
最初は曲田山コースと同様の道を進みますが、三熊山コースでは曲田山の入り口の前を通り過ぎて行きます。
道案内の柱も立っているので、スマホで調べることなく歩けるのは嬉しいポイントです。
三熊山へと向かう近畿自然歩道を歩いていくと、少しずつ景色が山の表情へと移り変わっていきます。
道を覆うように木々が生い茂っているので、夏場でも涼しさを感じられるでしょう。
道中には、明治時代に活躍した教育者・原来太郎(はららいたろう)の碑が立っていたり、大自然の力を感じさせる木々が目にできたりと、目につくものが新鮮に感じるかもしれません。
山道を進んで行くと、洲本城が見えてきます。現在の城は昭和天皇の即位式を記念して建てられた模擬天守ですが、城下を見下ろすようにそびえる姿は、ぜひ見て欲しいポイント。
130mを超える高さからは、洲本だけでなく海の向こうにある大阪や和歌山まで見えます。人の暮らしと自然が調和した洲本の町並みを見ていると、心安らぐひと時を過ごせます。
約60分の道程ですが、山や海の自然をはじめ洲本城のある空間が、仕事に追われる慌ただしい時間や日々の疲れを忘れさせてくれるでしょう。
三熊山(洲本城跡)往復コース / Kazuyuki Nagaokaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
【淡路島でウォーキング】③三熊山経由洲本温泉コース
最後に紹介する「三熊山経由洲本温泉コース」は、ウォーキングだけでなく洲本温泉も楽しめるルートです。
上で紹介した「三熊山」のさらに奥へと進み、海沿いに建つ洲本温泉をゴールにしています。
洲本城の建つ頂上は絶好のビュースポット。ベンチも設置されているので、ここで休憩を挟んでも良いでしょう。
洲本の町並みや海の眺望を楽しんだあとは、往時の姿を残す石垣を下っていきます。
ここまでの石垣を積み上げるのに、どれだけの時間と労力がかかったのでしょうか。
三熊山の坂を下って行くと舗装道に出ますが、さらに進むとオーシャーンビューの景色が広がります。
洲本温泉は、海沿いに建つ宿で楽しめます。温泉に浸かり日々の疲れをじんわりと癒しながら、海の眺望をお楽しみください。
温泉を楽しんだ後も徒歩で帰る場合は、海風の心地良さを味わいながらシーサイドウォークを楽しんでみましょう。
三熊山経由洲本温泉コース / Kazuyuki Nagaokaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
ウォーキングの楽しみ方と洲本散策のおすすめスポット
健康や仕事へのメリットを持つウォーキングですが、楽しみながら歩いた方がよりリフレッシュできます。
洲本市のウォーキングを楽しむためのポイントや、町のおすすめスポットを見ていきましょう。
洲本市エリアでのウォーキングの楽しみ方
洲本の魅力を存分に楽しむために、ウォーキング中は以下に挙げた点を意識してみてください。
- 海や土、森の匂いを感じたり、触ったりしてみる
- 地面の感触に意識を向けてみる
- オンライン打ち合わせを外でやってみる
自然あふれる洲本市では、潮風の心地良い香りや山に棲む鳥たちのさえずりが日々の疲れを癒してくれます。こうした自然に触れるウォーキングも、ぜひ淡路島のワーケーションで体験してもらいたいポイントです。
また、ウォーキング中にオンラインの打ち合わせを行うものおすすめ。打ち合わせ中もずっと歩き続ける必要はなく、少し落ち着きたい時に岩の上に腰かけたり、海辺に座ったりして、いつもとは違った環境で打ち合わせをしてみてください。
目や耳、鼻といった自身の五感で洲本の自然を受け止めれば、新たなアイデアやより良い提案ができるかもしれません。
洲本の町散策におすすめのスポット
古くから続く城下町の面影を残しつつ、レトロな町並みが広がる洲本。中でもウォーキングコースでも紹介した「レトロこみち」には、レストランやカフェ、雑貨屋さんなどの見所が数多くあります。
また、古い長屋を活かした「Workation Hub 紺屋町」は、ワーケーション拠点として活用できるほか、カフェも併設されています。個人の方でも作業スペースを利用できるので、淡路島を訪れる方は、気軽に立ち寄ってみてください。
難しいことは考えず気楽に歩こう!
ウォーキングやおすすめのコースについて紹介しましたが、ここで紹介した楽しみ方やルートに従う必要はありません。
散歩中に見つけたカフェに入ったり、歩き疲れたら休んだりワークスペースに戻ったりしても良いのです。 気の向くままにウォーキングを楽しみ、心ゆくまで淡路島の魅力を味わってみてください。