【シマトワークス インターンレポート】〜優しさの中で生きる〜 東京大学 佐藤洸大

インターンをするきっかけ

僕は2022年4月より大学を1年間休学し、「淡路ラボ」という団体に所属しながら淡路島で活動してきました。その中で自分の活動の幅をさらに広げたいという思いから、シマトワークスの代表である富田さん(以下トミーさん)に何か一緒に活動したいと伝えたところ、快諾してくれてインターン生になりました。

farm studioで一緒にDIYをしたり、トミーさん企画のプログラムに参加したり、コワーキングスペースをお借りしたり。なんだかインターンというよりも、シマトワークスの皆さんと島暮らしを楽しむような形になりました。

しかしそれでもシマトワークスの皆さんはいわゆるインターンっぽい活動を全然しない僕のことを受け入れてくれました。

今回はシマトワークスの皆さんとの関わりを通して、僕が感じたことを書いていこうと思います。

シマトワークスの皆さんとの思い出

シマトワークス取締役の玉井さん(以下玉ちゃん)はよく僕に中島らもの話をしてくれました。中島らもの奇想天外で刺激的な思想は、いつも僕に新しい問いを与えてくれました。

玉ちゃんは、どんな変な考え方やアイデアも受け入れて面白がってくれます。

ある時僕が「玉ちゃんが製麺機を持っている」という噂を嗅ぎつけ、玉ちゃんと一緒にラーメン屋さんをやりたいと話したら、やろう!と言ってくれて、洲本にある商店街のイベントで実現することになりました。(結局玉ちゃんの製麺機は使わず、作ったのもラーメンではなくうどんでしたが笑) 玉ちゃんと話す中で、僕の無茶振りや変な考え方を面白がってくれる玉ちゃんの言葉に、僕は背中を押されることが何度もありました。

インターン活動の一環で、farm studioの小屋でDIYをした時の様子

同じく取締役の徳重さん(以下しげちゃん)と初めて会ったのは、しげちゃんのPURARE:という布小物のお店でした。

お店に入るなりすぐにしげちゃんがオレンジジュースを出してくれて、好きな名刺ケースを一つあげると言ってくれました。その時、これは一体どういう商売なんだろう?と思いましたが、今思うそれは商売ではなくしげちゃんの生き方だったのだと思います。

僕が友達を洲本に連れてきた時も、一緒に洲本のまち歩きをしてくれたり刺身を買ってきてくれたり、その底知れぬ優しさにいつも驚かされました。

僕が連れてきた神戸と島根の友達に、しげちゃんが刺身を振る舞ってくれている様子

トミーさんと飲みに行くと、トミーさんはひたすら僕に会社や周囲の人たちへの愛を語ってくれます。

嘘偽りなく会社への熱い想いを語る姿に、この社長と一緒に働ける社員の皆さんはなんて幸せなのだろうと思いました。そしてまだ何者でもない僕に対してもトミーさんは「期待している」と話してくれて、僕もその愛を感じることができました。

トミーさんは僕にとって職人のようです。

僕の中での職人とは、永遠に自己探求を続け、自分の満足を探している人。

そして生きるエネルギーが周りに伝播し、周囲の人たちが自然とワクワクさせられる人。 トミーさんが”生き方”を探求し続ける姿に、僕も自然とワクワクさせられました。

トミーさん企画の「予測不可能な世界の中での人生を楽しむ方法」の様子

ワーケーションHubではシマトワークスの社員である藤田さんの企画で交流会が不定期で開催されています。

僕も2回ほど参加したのですが、参加者が各地の食材を持ち寄ったり、貴重なお酒を持ち寄ったりなど、優しさが溢れる素敵な交流会でした。

僕はその後そこで知り合った方と一緒に釣りに行ったり、なるとオレンジの収穫をしに行ったりなど、Hubを拠点にさまざまな方と島の暮らしを楽しむことができました。

交流会の様子

シマトワークスのワーケーションhubに併設されているカフェ、farm studioテーブルと燕では、僕が作ったお弁当をみんなで食べる会を開催しました。

僕が初めて食べた時に感動したテーブルと燕のお弁当を、お世話になっている人たちに振る舞うという企画でした。

お弁当を作る会を通して気づいたのは、僕にとって「自分の大好きな人たちに、自分の大好きなもの・人を紹介すること」はこの上ない幸せなのだということです。それは単なる僕の自己満足に過ぎないのですが、その幸せが周りに伝播すれば、それで良いのだと思いました。

お弁当を食べる会で参加者15名ほどがお弁当を食べている様子

終わりに

今回のインターンを通して、シマトワークスの人たちの強さと優しさのある生き方に触れ、僕自身も自分の生き方・働き方を見つめ直すことができました。

シマトワークスの皆さんは、まるで何かを耕しているように見えます。長い年月をかけて、まだ言葉になっていない世界を作り出しているような。

淡路島生活を終えた僕も、これからきっと何かを耕し続けていくのだと思います。

それが何か今は言語化できないけれど、場所を問わず、手段を問わず、自分の中の探求活動を続けていきたいです。

【シマトワークス インターンレポート】近畿大学 大隅愛斗

インターンにきたきっかけ

私がシマトワークスを知ったのは大学の講義でした。

私は近年話題となっているまちづくりや、むらづくりといった内容に興味を持っていてます。その分野を知ったのは大学に入ってからですが、私自身いわゆる“ふるさと難民”という存在で、両親はともに就職で大阪に出てきたので、“ふるさと“という場所を意識できないでいることにもやもやとしていました。また、私にとって大阪は人が多くて、気疲れが多い生活を送っていることも自覚していました。ただその生活しか知らない私にとって「生活を変えたい」と考えることはありませんでした。

そんな中、大学の講義で「今、都会から地方に移住して新たな生活のスタイルを送っている人がいる」「そういった移住者を支援するために働いている人がいる」という話を耳にするようになりました。「生活を変えたい」という気持ちで実際に移住した人が多くいること、またそのような活動を支援する存在がいることを知り、「私も将来自分の居場所をみつけよう」と思うようになりました。また3年になり就職活動が始まり、「地方でも都会でも人々が楽しく生活できるようなまちや、むらをつくる仕事をしたい」と考えるようになりました。その中で私の思う“いいまち”とは何かについても考えるようになりました。しかし、ここで“まちづくり”という仕事の曖昧さにも気づき、私自身がまちづくりにおいてどのような仕事がしたいのかも分かりませんでした。

そんな時、大学の講義でシマトワークスのことを知り、“はたらき方”や“ワーケーション”という言葉に興味を持ちました。シマトワークスは淡路島を舞台に様々なお仕事をされていて、私から見て“まちづくり”だと思える仕事がありました。そこで、“まちづくり”で私はなにができるのかを知る機会になるのではないかと感じ、担当の先生とその講義で話をされていた洲本市役所の職員の方にその場で申し出て、シマトワークスのみなさんにつないで頂きました。

インターンシップで活動した内容

「観光ルート」の提案で、自転車で洲本市を巡った際に洲本城より撮影

インターンシップの前に一度オンラインで顔合わせをし、私が何をしたいのかをシマトワークスの事業内容と照らし合わせてお話ししました。そしてインターンシップ中はシマトワークスのみなさんからこれは興味があるのではないかという仕事を提案して頂き、同行させていただくといった流れでした。

淡路ラボという団体の活動発表会や、IT×人材育成を行う企業のプレイベントに参加したり、そのほか色々な会議に立ち会わせて頂きました。合間をぬって淡路島のいろいろなところも案内していただきました。また、インターンシップ期間を通していくつか課題をこなしました。

ひとつは「淡路島大学構想」です。淡路島には総合大学が存在しないので、若者の流出が課題となっています。そこで、島外の学生が淡路島で学ぶ仕組みをつくることで若者を呼び込むこの構想について、同じようにインターンシップに来た私が実際に何を感じ、大学構想にどのような可能性を感じたかを考えました。

ふたつめは「観光ルートの提案」です。といっても難しい内容を課されたわけではなく、洲本市街地を自由に探索して私の感じたことを報告するといった内容でした。

この期間で感じたのは人のつながりの強さでした。インターンシップ期間中、シマトワークスのみなさんと淡路島内外の方々とのかかわりを多く見させていただきました。島内外問わずいろいろな方と様々な面で交流を行っており、商店街のお店の方とも交流が深いのが印象的でした。

普段大阪で人とのつながりとは無縁な生活をしていた私にとっては不思議な時間でした。現在、人のつながりの薄さやその生活スタイルを考えなおすことが話題になっています。一方で私は一人の時間も同じように必要だと感じています。今回感じた人とのつながりはその間を補うような関係でした。仕事と生活の面で密接にかかわっている関係や、仕事の面で信頼しあっている関係、長い付き合いがある関係など、個人個人で多様な人間関係を築いており、趣味や悩みを顔御合わせて共有する場を持っている、そのような関係は人間誰にでも必要なのではないかと感じました。

人間関係以外の自然や風景に関して、淡路島は山と海が近いので、「人工物より自然に囲まれた生活がしたい」という人には適した土地だというのを感じました。私は趣味のサイクリングなどで山や川をわざわざ目指さないと自然を感じられない場所に住んでいるのですが、淡路島は気軽にそういったアクティビティが行えるので、心のリフレッシュになると思います。また、淡路島ではゆったりと仕事をしている人が多いような印象を受けました。私の社会人のイメージは、ひたすら忙しくパソコンに向かって、夜遅くまで働くことだったのですが、今回見たのは自分たちのペースで働いている方々でした。

忙しくても本人がその中で幸せを見つけ、充実感の中で働けているなら、私はそのような働き方でもよいと思うのですが、今回は私の知らない新たな働き方を知り、多様な働き方を知ること、そしてどのはたらき方が自分に合っているのかを知ることが大切なのだと感じました。

インターンシップを終えて今感じていること

人生で初めて自分の全く知らない土地で一週間を過ごして感じたことは、地元が自分に適した場所かどうかは分からないということです。これは別に地元(私の場合は大阪)が悪いと言いたいわけではなく、個人個人に適した場所があるということです。

実際、淡路島での滞在を終えて帰宅した時、また行きたいという思いが強く残ってました。しかしそれは色々な人に支えられて成り立った時間だったので、実際一人で投げ出されたらまた違った感想になるかもしれません。ですが滞在期間中に感じたのびのびとした生活空間は私に合った空間であると感じました。

都会で人の多い場所で生活することが自分に適していて、一般的に言われている何もないような場所で生活することが苦痛だと感じる人は全然それでもいいと思います。ただ、なんとなく今住んでいる場所が自分にとって最適な場所でないと感じている場合、一度いろいろな場所をみてみることは大事だと思います。

普段の生活が都会での生活の場合、淡路島では違う変化に出会えると思います。淡路大学構想については現在も考えています。少し極端な考えですが、大学と言えばキャンパスが存在します。しかしこの構想を考えるにあたってそのキャンパスがそんなに重要なのかと考えるようになりました。学生がやりたいことをするために淡路島に集まってきて、みんなで新たなものを作る。また、地域の人と様々な関係を築き、人生経験や社会経験を積むことで人として成長できる、そんな場所になったらおもしろいのではないかと考えるようになりました。

未来のインターン生にむけて

私自身人が何か偉そうなことがいえるほど経験を積んできた人間ではないので、改めて長いこと述べることはないのですが、今回のインターンシップを通して、新たな文化を知ることの意義が少し分かりました。人は選択を迫られたとき、安定を取る方が好ましいと思います。ですが安定を取りすぎると、変化を求められたとき、また変化を求めたいときに何をしたらよいのか分からなくなります。その場合、答えなどはなく踏むべき順序を知っているかどうかが問題になるのですが、それが分からないから立ち止まってしまいます。

安定を取ってきたがために、社会に出ようとした際に常に不安が付きまといます。実際、シマトワークスのインターンシップ一日目はそんな不安を感じながら挑みました。ですが、シマトワークスのみなさんが真摯に向き合ってくださり、そのおかげで私も「不安になっているばかりではなく、しっかりと形を残そう」と集中することができました。 シマトワークスのインターンシップでは、あまりほかの企業では経験できないであろう面白い、新しい経験ができると思います。創造力が問われたりする機会も多く、答えが出ないことを考えるのは難しいことですが、きっと学生にとって意味のある時間になると思います。

気持ちのいい場所で働くことだけが、ワーケーションじゃない。オープンイノベーションが生まれる、第2のしごと場。

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの企業でリモートワークが導入されたり、時差出勤が制度化されたりと、人々の働き方や暮らし方が大きく変わった1年でした。シマトワークスではこうした状況もふまえて、企業向けのワーケーションプログラムを開発し、企業様での実装をめざして検討を重ねています。そのひとつが、日建ハウジングシステム様。今回は、ワーケーションの制度化を牽引する前田さんにお話を伺い、モニターツアーでの体験をふり返りながら、淡路島ワーケーションの魅力や導入までの歩みを語っていただきました。

(聞き手:西道 紗恵)

株式会社日建ハウジングシステム 前田 賢一

鳥取県出身、大阪府在住。2009年、株式会社日建ハウジングシステムに入社。設計監理部に所属し、集合住宅を中心とした建築設計を行う。淡路島に足を運ぶようになったのは、2018年頃から。淡路島で仕事とプライベートが混在した時間を過ごすなかで、ワーケーションの価値を実感し、社内制度化を実現。2020年9月に実施したモニターツアー「未来の働き方を考える4日間」にも参加。
日建ハウジングシステム
日建ハウジングシステムの新しい働き方へのチャレンジ
モニターツアーのレポートはこちら

オフィスで気がつくと遅い時間。
デスクで、PCや資料とにらめっこする生活でした。

— 前田さんは建築設計士として活動中とのことですが、ふだんはどんな働き方をされているんですか?建築業界って夜遅くまで働いて、ひたすら設計図を書いているイメージがあるのですが…

まさに、おっしゃるとおりですね(笑)。今年はコロナの影響で在宅ワークの割合が増えたんですが、ずっとデスクにいて、気づけば22時になってるみたいな。ごはんを食べることも忘れて、PCや資料とにらめっこし続けているときもあります。そんな働き方をしていると、仕事中は人と会話することも減るし、知らぬうちに全身に力が入って呼吸が浅くなり、身体がかたくなってしまう。忙しくなると、気持ちが滅入ってしまうこともありました。

— 働き方を見直したくても、目の前の仕事に手一杯みたいな。

そうなんです。自分でもこの働き方は良くないなあ、改善したいなあと思っていて。ある日、上長と面談をしたときに言われたのです。「場所を変えて働いてみたら?ワーケーションの企画書出してみてよ」って。それがきっかけで、ワーケーションに興味を持つようになりました。

ワーケーションってどんな感じ?
自分で試して、淡路島の魅力を肌で感じた。

— ワーケーションって、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語で、一般的にはリゾート地などで休暇を過ごしながら働くことを意味しますよね。前田さんがイメージされた働き方も、そんなイメージですか?

最初はそうでした。景色のいい場所でゆったりとくつろぎながら、たまに仕事するみたいな。でも正直、くつろぎながら仕事をするのは自宅でもできるし、近所のカフェに行けばいい。だから僕の理想としては、ただ景色のいい場所で仕事をするというよりは、仕事の質が高まる体験があったり、視野を広げてくれるような人との関係性が築けたりと、オープンイノベーションが加速するきっかけになればいいなと思ったんです。

— 働き方や、仕事の質もアップデートされる装置のような。

そうですね。私が勤めている日建ハウジングシステムは、新しいことにどんどん挑戦する社内文化があって、働き方も人それぞれ。最大限のパフォーマンスを発揮できるように、工夫している人が多いように思います。そんな社風にも背中を押されて、まずは自分がワーケーションを実践してみて、社内制度として推進する動きをとりはじめました。それが2018年頃だったかと思います。

— その実践の舞台が、淡路島だったということでしょうか?

はい。なんで淡路島だったかというと、職場の元先輩の富田さんが、淡路島でシマトワークスとして起業されていて。現地での活動や暮らしぶりを耳にして、いつかはじっくり話してみたいと思っていたんです。たまたま仕事で淡路島へ行く機会があり、「これはチャンスだ!」と思い立って、富田さんに連絡をとりました。仕事のスケジュールよりも前倒しで現地入りして、島の幸をふんだんに使った料理を食べさせてもらったり、島で活動されているおもしろい方々の話を聞かせてもらったり。挙句の果てには、翌日からタクシー移動を想定していたのですが、「それは無理だよ!」って、移動手段やルートをコーディネイトしてもらいました(笑)。

— その後、淡路島との行き来はありましたか?

プライベートで足を運ぶようになりましたね。富田さんに紹介いただいたイチゴ農家さんが営まれている畑で農作業を体験してみたり、飲み会に参加させてもらったり。

休日に淡路島を訪れて、畑仕事を体験。土や草にふれることが、ちょっとしたリフレッシュに。
カフェのオーナーや、農家、日本酒の杜氏など、多様な分野で活躍する個性ゆたかな淡路島メンバーが集まる飲み会に参加。

— 淡路島では、プライベートの遊びとして過ごす時間が多かったですか?それとも、仕事をする時間をつくったりされましたか?

プライベートな時間が大半でしたが、そのついでに仕事することもありましたね。遊びと仕事を切り分けるというよりは、ごちゃまぜになっている感じ。遊びのつもりで行っても、富田さんと仕事の話をしたり、淡路島での働き方を聞かせてもらったりと、会社の新しい働き方や仕事づくりに結びつけられないか、ワーケーションのトライアルとしてネタ探しに行っているような感覚でした。

飲み会に参加したことがきっかけで、畑の屋台小屋の設計を手伝うことに。
デスクではなく、土の上で設計図を書いてみたりも。

— そのなかで感じた淡路島の魅力って何ですか?

何よりも、食べものがおいしいんですよ!海の幸も、山の幸も、淡路島は自然の恵みがゆたか。おいしいごはんを食べるって、それだけでも楽しみのひとつになりますよね。あと、僕は鳥取県出身なので、自然環境が気持ちよくてのんびりとした時間が流れているのも、居心地よく感じる魅力だと思います。大阪から車で1時間ちょっとで行けるし、距離感がちょうどいいんです。

がっつり仕事も、ゆったりリフレッシュも、人との交流も。
次へのステップになる、島じかん。

— 2020年9月に淡路島で開催されたワーケーションのモニターツアー「未来の働き方を考える4日間」にも参加されたのですよね。

ワーケーションを会社に導入するための検討材料として、予算を確保して参加しました。上長もワーケーション導入には乗り気だったので、参加を後押ししてくれましたね。

— 4日間、どんなプログラムがあったのか教えていただけますか?

各自の仕事に取り組むワークタイムと、自分の健康について考えたり、自分を見つめ直したりするリトリートの時間がありました。ワークタイムが確保されていたので、オンラインミーティングをしたり、作図したりと、ふだんと変わらず仕事に励むことができました。

リトリートの時間では、瞑想したりストレッチをしたり、自分としずかに向き合うことが多かったです。特に印象にのこっているのは、海辺での瞑想。波の音に耳をすませながら、少しひんやりとした空気を吸い込んで、ゆっくりと吐いて、身体を心地よくのばして。自分の身体のすみずみに意識をめぐらせて、状態を知るんです。この体験がいちばん気持ちよかったですね。ほっと落ち着いて、いい方向に心と身体が動くのを感じました。この体験があってからは、仕事の打ち合わせ前や移動中には、プチ瞑想を取り入れるようになりました。資料作成でバタバタとしても、打ち合わせ前には目を閉じて深呼吸する。すると、落ち着いてプレゼンにのぞむことができるのです。

— ツアーでの経験が、早速仕事にも活きているのですね。

はい、瞑想は意識的に取り入れています。上手くいかないことがあっても、いい意味で開き直れるというか。いつも新鮮な気持ちで、仕事にのぞめています。

朝6時30分から、海辺で瞑想とストレッチ。自然が身近にあるのも、淡路島の魅力のひとつ。
シェアサイクルをレンタルして、山の上までひとっ走り。
山の緑も、海の青も美しい淡路島。心地よい海風を浴びながら、リフレッシュ。

モニターツアーには僕以外にも参加者が多数いて、皆さんとの交流も楽しかったです。世界一周をしてゲストハウスを営んでいる人、シェアハウスを転々としながら多拠点生活を実践している人。オフィスで作図しているだけでは出会うことのない方と対話して、自分にはなかった視点を得ることができました。そこで出会った方とは今もつながっていて、取り組みを知っては刺激をもらったりしています。今まで持っていなかったチャンネルの新しい情報がどんどん入ってきていて、仕事面でも次のステップへ踏み出すきっかけになっていると感じています。

人、もの、情報とオープンにつながり、
今はまだない働き方やビジネスを、淡路島からつくっていく。

— モニターツアーを経て、ワーケーション導入に向けて社内でどのような動きをとられていますか?

モニターツアーに参加してみて、やっぱりワーケーションは有意義だと身をもって実感したんです。シマトワークスの提供するワーケーションは、自分のメンタルの状態を数値化して見つめ直すこともできるし、社員の健康増進にもつながる。ワーケーションを導入したい気持ちが、より一層強まりました。社内で検討を重ねた結果、2021年からワーケーションが制度化し、トライアルが開始されます。さらに今は、上長との議論のなかで、淡路島に拠点をつくれないかという方向性になっていまして。淡路島との接点にもなってくださった富田さんにも相談して一緒に企画書を練りながら、上長に提案しています。都市部から離れて、自分の働き方を見つめ直したり、他分野で活動する人との出会いから新しい発想が生まれたり。そんな風土が会社に根づけばと思っています。ゆくゆくは多様な企業と連携して、ワーケーションからオープンイノベーションに発展する仕組みをつくっていきたいですね。

— 前田さんご自身がワーケーションを実践されてみて、何か変化はありましたか?

以前にも増して、心身ともにいきいきしてると感じます。ワーケーションを導入する前は、仕事の忙しさに滅入ってしまったこともあったんですけど。淡路島の雄大な自然にふれて、新鮮な気持ちで仕事に取り組み、おいしいごはんを食べながら多様な人たちと語り合い、視野が広がって。島で出会う方一人ひとりがおもしろくて、暮らしぶりも僕にとっては斬新だったんです。自分の心を前向きに後押ししてくれる出会いが連鎖的に起こるのは、淡路島の魅力でもあり、シマトワークスさんが持つつながりのおかげでもあると思います。

— 淡路島ワーケーションをおすすめするとしたら、どんな人に紹介したいですか?

会社に所属していて、組織の方針や仕事のスタイルに悩んでいる人っていると思うんです。会社の体制を変えるのは容易なことではないけれど、ワーケーションはそのきっかけのひとつになると思います。仕事について悩んでいる人や将来を不安に思っている人は、一度ワーケーションを実践してみるといいのではないでしょうか。

— 最後に、前田さんがこれからめざす働き方や暮らし方を教えていただけますか?

今は大阪が本拠地ですが、今後は2番目、3番目というふうに拠点を増やしていければと考えています。そのひとつが、淡路島。多様な人やモノ、情報にふれられる場所を築いて、組織に所属しながらもオープンなつながりを広げていきたいです。今は、淡路島の人たちが運転する車の後部座席に乗って案内してもらっている感じなのですが、ゆくゆくは自分が運転席に座っていろんな人や情報を有機的に結びあわせて、新しい価値観やムーブメントを生み出していきたいです。

【ワーケーション|モニターツアー体験レポート】淡路島で過ごした4日間

淡路島に拠点を置き、日本の新しい働き方を追及しているシマトワークスが、2020年の秋にワーケーションの実施に向けて動き始めました。

今回は、2020年9月に行われたモニターツアー「未来の働き方を考える4日間」に参加した私が、体験レポートの筆を執らせていただきます。

島の外で生まれ育った私から見た”淡路島の魅力”や、ワーケーションの可能性をご紹介します。


菅 堅太(すがけんた)

2015年関西学院大学総合政策学部卒業。1992年大阪生まれ。東京の出版社や編集プロダクションで務めたのち、Web記事制作の会社を設立。自身で記事執筆を行う傍ら、フリーライターの方たちの育成に尽力している。

ワーケーションって何?

「ワーケーション」は、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、2000年ごろに生まれた言葉だと言われています。

近年はコロナの影響から、新しいライフスタイルや働き方に注目が集まるようになりました。中でも、ワーケーションは観光地などでくつろぎながら仕事を進められるほか、コロナで客足が遠のいた場所にも旅行客が訪れるため、地方の企業や自治体が力を入れている取り組みです。

ワーケーションの実施には、Wi-Fiや電源など作業環境が欠かせません。今回のモニターツアーを企画したシマトワークスさんは、十分に作業できる環境を整えるだけでなく、地産地消の食事や淡路島の魅力を存分に体感できるプログラムや、働き方を見直すプログラムが用意されていました。

2020年の秋に本格始動とのことなので、ワーケーションに興味がある方は以下のプログラム内容をご覧ください。

ワーケーションモニターツアーのプログラム

モニターツアーは、9月25日(金)〜9月28日(月)までの4日間にわたって行われました。

内容を大きく分けると、金曜と月曜は自分の仕事に集中する「ワーケーション」、土曜と日曜は仕事から離れて自身を見つめ直す「リトリート」です。

シマトワークスさんが企画するワーケーションは、ただ観光地で仕事するわけではありません。

今回のプログラムを通して参加者が自身を見つめ直せるよう、また心身の健康を保てるよう以下の方々と共同で進めていました。

合同会社ミラマール代表社員 川人ゆかりさん
大阪行岡医療大学 助教 山野宏章さん
㈱次世代共創企画 代表取締役 山中 昌幸さん

ワーケーションやリトリートで何をしてきたのか、1日ごとに見ていきましょう。

<1日目>ワーケーション:海を眺めながらの仕事は捗る!

1日目の集合時間は10:00。途中参加を含めてモニターツアーの参加者は6名でした。

開催が淡路島だったので、関西で働かれている方が大半でしたが、東京から参加している方も。

洲本バスセンターから車に乗り込み、4日間滞在する宿泊施設へと向かいます。到着した場所は、バスセンターから車で20分ほどの由良町にある「エトワール生石(おいし)」。

山と海に挟まれ、周辺には豊かな自然が広がっています。

海と山の中間に位置する抜群のロケーション!

エトワール生石は海のすぐそばに建っているため、食堂やロビーなど施設内の至る所で海の眺望が楽しめます。

シマトワークスさんからワーケーションの簡単な説明を聞き、早速ワーケーションがスタート!

1日目は天候が雨だったので、外で仕事はできませんでしたが、参加者はそれぞれが気に入った場所で黙々と作業に集中していました。

淡路島の海の幸に舌鼓を打つ

そして、12:00にはお昼ご飯を食べに「新島水産」へ。

この日は、今回のモニター特別メニューとして近海で獲れたタイやシラスなどを使った海鮮丼をいただきました。

魚介の旨味が口いっぱいに広がり、さらに中央に添えられた玉ねぎが絶妙にマッチ!淡路島の食に胃袋がガッツリ掴まれました(笑)。

ワークショップで参加者と仲良くなれる

食後は宿舎へと戻り、ワーケーションとして17:00まで仕事を続けます。17:00〜19:00までの2時間はワークショップの時間です。

ほぼ全員が初対面なので、まずは自己紹介からスタート。

二人一組になって「相手のニックネームを付けること」を目標に、ペアになった人のことを深く知るための時間が設けられました。

私は、奥さんと出会ったきっかけが「はとバス」だったので、「Mr.はとバス」の名前を授かりました(笑)。

仕事のことだけでなく、プライベートでお酒ばっかり飲んでいることや、「将来は世界の人たちと一緒に仕事をしたい!」など、さまざまな話しを通じてメンバーと打ち解けることができました。

このほか、絵を描くワークショップも。今の自分が心の中に思い浮かべるものを一枚に絵にする時間は、普段の生活では滅多にやらないことだったので、少し戸惑います。

描き終えたら、みんなで絵を見せ合いますが、「最初に手に取った色が茶色の人は、安定を求めている」などの、心と行動がつながっている瞬間を実感した時間でした。

仕事ばかりしていると、論理的な思考を担当している左脳を使いがちです。しかし、こうして「右脳を使う」というのは、新鮮さよりも、どこか懐かしさを感じさせます。

山海の恵みが詰まった夕食は至福のひと時

ワークショップが終わり、19:00からは夕食。

淡路牛を使った鉄板焼きやタイの煮付け、ハモのフライなど淡路島の旬の食材が膳を彩ります。

今回のモニターツアーでは、1日目のみお酒が飲めたので、お酒が好きな参加者は大事に飲んでいました(笑)。

<2日目>リトリート:自然を体感する1日

リトリートがメインとなる2日目は、朝の6:30からプログラムが始まります。

潮風の香りを楽しみながら、海の見える広場でヨガやストレッチ。

眠っていた体をゆっくりとほぐした後は、浜辺のゴミを拾ってビーチクリーンをしました。

心と体がほぐれたらビーチクリーンへ!

遠くから見ると自然豊かな印象を受けますが、海に近づくとゴミがちらほら。潮の流れの関係で、海に漂うゴミが流れ着くのだとか。

ワーケーションは、地域の魅力なくして実現できないものなので、環境問題についても考えさせられます。

優しい味付けの料理が朝食にぴったり!

ビーチクリーンを終えて宿に戻ると、お弁当が届いていました。

2種類のおにぎりをはじめ、イチジクや地野菜が綺麗に盛られ、朝にぴったりの食べやすさ。

この日はシマトワークスが関わっている農場へ行く予定もありますが、朝食に使われていた野菜から伏線が張られていたのかもしれません……。

海の香りが漂う農園で収穫体験

宿から車で移動し、到着したのは「farm studio」。大阪湾が一望できる絶好のスポットです。

farm studioの担い手の一人であり、いちご農家とジャム屋さんを兼業している山田屋さんにお話を伺いました。

簡単に説明すると、このfarm studioでは耕作放棄地を使って新たな可能性を模索しています。お客さんが10平米ほどの農園を持てる仕組みを作ったり、敷地の一角を使って養蜂に取り組んだりと、その内容は多岐に渡ります。

また、雑草の生い茂る耕作放棄地を元の姿に戻すため、牛の力を借りているのも斬新です。

山田屋さんによると、人間の手で整備するのは困難でも「牛に雑草を食べてもらうことで、効率よく土地を整えられるんです」とのこと。

放牧することで牛のストレス発散にもなり、WIN-WINの関係ができているようです。

実際に土に触れ収穫や種まきを体験!

落花生の収穫や耕作・種まきの体験もさせていただきました。

ダイコンやニンジン、シュンギクといった野菜の中から自分が好きな種を選び、植えていきます。

淡路島から離れても、担い手の方たちが作物を育ててくれるため、収穫時期に再び淡路島を訪ねるのも楽しみです。

農業体験後は、farm studioで採れたハーブを使ったジュースでひと休み。

ハーブと蜂蜜を入れて炭酸で割るだけの手軽なジュースですが、ハーブの香りで爽やかな味わいに仕上がりました。

ランチは摘みたてのハーブを使った「レモングラス鶏飯」

そして、昼食はレモングラス鶏飯をいただきました。料理を作っていただいたのは、no.24の藤田祥子さんで、この日のランチと翌日の朝ごはんも作られたようです。

しかも、ただの料理人ではなく、コピーライターとしても活躍されているとか。

じっくりと煮込んだ鶏肉の旨味と、レモングラスと一緒に炊いた白米の風味が絶妙にマッチ。途中でスダチなどを加えて味変も楽しめました。

昼食を終えて休憩したあとは、宿泊施設のエトワール生石へ帰ります。

farm studioでの滞在が当初の予定よりオーバーしていましたが、焦ることなくゆっくりと行動できるのもリトリートならではの過ごし方なのかもしれません。

内省を通じて「自分を知る」

宿に戻って少し休憩を挟んだら、自分の過去を振り返る「内省」を行いました。

内省を担当したのは、合同会社ミラマール代表社員の川人ゆかりさん。

自分の人生を振り返り、モチベーショングラフを作成しますが、それぞれが自分の好きな場所で内省を行うことに。

波の音や山の匂いの中で、自分の過去と向き合います。

モチベーショングラフを作り終えたら、他の参加者と共有します!

「自分のモチベーションはどんな時に上がるのか」を具体的に見られて、今後の働き方や生き方の方向性が見えてきました!

「自分のことを見つめ直す時間」はなかなか取れないものですが、日々の喧騒から離れ、過去の自分や将来の自分について考える時間こそ、私たちに必要なのかもしれませんね。

淡路島の料理人が作る夕食は見た目も味も絶品!

続いて、本来の予定では「幸福学」の時間ですが、夕食をとることに。

ワーケーション2日目の夕食を作ってくれたのは、淡路島のゲストハウス花野の中にある「食のわ」で料理人をしている神瀬聖さん。

地元で採れたオーガニックな食材を使い、見た目にも美味しそうな料理の数々をいただきました。

作っていただいた品数が多すぎて覚えきれませんでしたが、ハーブのサラダやコロッケ、新鮮な魚の焼き物など、全て絶品でした!!!

火を囲み「幸福学」について話し合う

夕食のあとは、浜辺で火を囲みながら幸福学について語らいました。

ファシリテーションを行ってくれたのが大阪行岡医療大学助教の山野宏章さん。自身の研究や実体験を元に、「幸福とは何か」を学術的な観点から教えていただきました。

幸福学についてざっくり解説すると、人が幸福を感じるには4つの因子が関わっているそうです。

・ありがとう因子
・なんとかなる因子
・あなたらしく因子
・やってみよう因子

これらの因子が長期的な幸福度に関わってくるのだとか。

内省の時間に自分のモチベーションを認識しましたが、幸福学と合わさることで、自分への理解がさらに深まりました。

<3日目>リトリート:自分だけの時間を過ごす

3日目も早朝のヨガから始まり、ゆっくりと身体を起こしていきます。

もはや日課のようになった海の掃除も、みなさん慣れた手つきで素早く集めていました(笑)。

ソロの時間は「気」を体感することからスタート

リトリートの2日目を主に担当されたのが、㈱次世代共創企画の代表取締役である山中 昌幸さん。

長年、教育機会開発に携わっており、数多くの企業や教育機関からも注目が集まる方です。

今回のプログラムを企画したシマトワークスさんが山中さんの武勇伝?を語るほど、面白い人でした(笑)。

この日は「気」について教えていただきましたが、「やる気」「元気」「活気」など、「気」が入る言葉は日本語に数多くあります。

気の体験には、自分の呼吸や人の体に触れることが必要だったため、コロナ対策として消毒や換気を行ってからスタート。

気を集中することで「力を入れなくても肘が曲がらなくなる」など、いくつかのワークを通じ、参加者は「気」が何なのか漠然とでも体感しました。

私も踏ん張ったつもりはありませんが、ペアになった方が肘を曲げようとしても、ほとんど動かなかったのは驚きです。

緑の中を歩くソロの時間

気を学んだあとは、宿泊施設のすぐ裏手にある山へ。ただ登るだけでなく、自由に歩きながら自分について考える時間です。

頭の中を現実から切り離すため、電子機器を一切持たない「デジタルデトックス」も行います。

山の中を歩き、自然を感じながら「今後の人生で何をしたいのか」を考え続けました。

風に揺られる木々や海から香る潮の匂いなど、都会では味わえない空間が広がるからこそ、自分自身に向き合うことができます。

作り手の心がこもった温かいお弁当

淡路島の自然を心ゆくまで堪能したあとは、みんなでお弁当をいただきました!

ぱっと見ただけでも作り手の優しさが伝わってくる、こちらのお弁当は「空想燕」さんが届けてくれました。

魚や野菜など地域の食材が丁寧に調理され、味わい深いひと碗です。

目標を達成した自分をイメージする

自然の香りや音を感じつつ未来を考えるため、ソロの時間ではとにかく右脳を使います。

淡路島の自然に触れたあとは施設に集合し、「今の自分」から「目標を達成した自分」「達成したあとの幸せな自分」などをイメージするワークが開始。

頭の中で具体的にイメージしながら、歩を進めるごとに目標を達成し幸福な未来へと進みます。

何度も繰り返すことで、より鮮明にイメージできるようになりました。

未来の働き方を一枚の絵にしよう

人によって考えもやりたいことも全く異なりますが、将来の理想を絵にすることで、その違いが顕著に現れます。

自分が描いた絵を見せながら、どんな生き方が理想なのか、みんなに発表しました。

家族と過ごす幸せなひと時を描く人がいれば、ハワイでサーフィンを楽しみながら生活する様子を描く人も。

それぞれの発表を聞きながら、「それはいつ実現するのが目標?」など、発表者に対しての質問があったので、理想像がより具体的になっていきます。

地の食材、これでもか!

この日の夕食も神瀬さんが作ってくれました。

一品一品丁寧に作られ、香り豊かなハーブサラダや食べ応え十分のローストビーフ、さらには特産の玉ねぎを丸ごと使った一品など、大満足の夕食です!

淡路島は星空も見どころの一つ!

今回のモニターツアーに参加したカメラマンが、夕飯のあとに星を撮りに行っていました。

そのときの一枚がこちら!

夜空に輝く星は、自然豊かな土地でしか味わえない贅沢ですね。

<4日目>ワーケーションと4日間の振り返り

ついに迎えてしまったワーケーション最終日。ヨガやストレッチを終えて、朝食をいただきますが、どこか寂しさが漂います。

上の写真は参加者の仲が悪いわけではなく、コロナ対策です(笑)。

最終日はワーケーションなので、朝食のあとはそれぞれの仕事に集中します。

屋内から海を見渡せる席や、外に椅子を用意して黙々と作業に集中。ネット環境が整っていたので、オンラインでMTGを行う方もいました。

私は普段から土日も働いていましたが、この土日はほとんど仕事をせず、リトリートに専念しました。

「仕事をしないと不安」という気持ちもありましたが、「意外となんとかなる!」と気づけたのは、今の心身の健康につながっている気がします。

ワーケーションを終えて

4日目のプログラムも終わり、最後は振り返りの時間です。

これまで焦って仕事をしていた私は、この4日間を通して気持ちが楽になったのを実感しています。

目の前のことに集中すること、未来の働き方を考えること、幸福などについて考える時間を持てたのは、貴重な体験でした。

他の参加者も今回のプログラムへ参加したのをきっかけに、多拠点生活を始めたり、自身の運営するゲストハウスでの新しい取り組みを考えたりと、前に進んでいるようです。

ワーケーションは絶対に行ってみて欲しい

シマトワークスさんが主宰したワーケーションのプログラムについて、私の目線から紹介してきましたが、あくまでも魅力的な内容の一部です。

今回のモニターツアーに参加することで、それぞれが自分のやりたいことを見つけ、理想的な未来に進むきっかけを得られたのではないでしょうか。

「何かしたいけど何をすればいいか分からない」「ただ旅行が好き」という方も、ぜひワーケーションに参加して、この魅力を体感してみてください。